Z・枕草子

もののあはれ
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - | - | - |
銀河英雄伝説
 


田中芳樹著のSF小説。

筆の遅いことで有名な田中芳樹が完結させたこと自体奇跡ともいうべき名作長編スペース・オペラでございます。

生活圏が地球から完全に宇宙に移った未来において、帝政により民衆を支配する銀河帝国と、その支配から逃れて建国された自由惑星同盟との長年に渡る戦争の歴史を両国に誕生した2人の軍事的英雄を中心に描いていきます。

単純な善悪でなく、それぞれの政治的信念や価値観を絡めた骨太なストーリー。

多くの登場人物も魅力たっぷりで、SF小説の最高傑作ともいうべき作品でございます。

また、全編アニメ化されていますが、小説のイメージを完璧に再現することにこだわり、そしてそれを見事に実現しております。
アニメ作品としてもこれ以上のものはなかなかありませんね。

小説、アニメ、どちらを取ってもいとをかし。
17:20 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
狂骨の夢
 狂骨の夢


京極夏彦著、京極堂シリーズ第3弾。

すっかりご無沙汰してしまいましたが、久々に筆をとりまして京極作品でございます。

この作品はですねぇ、シリーズの中でも私としては一番影が薄い作品と申しましょうか。

なんだかとっ散らかってて、うまくあらすじを説明できないのです。
めんどくさいので読んでください。笑

いえ、つまらないわけではないのですが、ストーリー的にもいまいちパッとしないのでございます。

シリーズ特有の幻想的な面、妖しさが中途半端というか、抜け切れてないのです。

そのくせ今後のシリーズに続くために欠かせない重要キャラは何人か出てくるから飛ばせないという所がやっかいで。笑

フロイト心理学とか真言立川流が絡んでくる必然性みたいなのが薄く感じてしまいまして、個人的に消化不良の感のある1冊でございます。

シリーズの橋渡し的な印象で読めばしっくり来るかもしれませんね。

う〜ん、あまり「いとをかし」とは言えず。苦笑
14:00 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
燃えよ剣




司馬遼太郎著の歴史小説。

新撰組副長土方歳三を主人公に、幕末を駆け抜けた新撰組の姿を荒々しくも躍動感ある筆致で描いた傑作でございます。

新撰組をテーマにした数ある小説の原点にあるともいうべき作品。

新撰組ファンなら必ず通る作品でございます。

あの人気漫画『るろうに剣心』も多大な影響を受けているそうでございますが、私一言「どーでもいい」と鼻糞でもほじりながら言わせていただきますわ。
下品で失礼いたします。

新撰組結成、その活躍、戊辰戦争での土方の最期までの歴史を描き、新撰組にかける土方の情熱、剣に生きる誇りがいやでも伝わってまいります。

まさにタイトル通り。燃えます。

近藤勇や沖田総司といった有名どころ、それ以外にも魅力的な隊士達が生き生きと活躍し、それゆえ後半の新撰組衰退の哀愁が引き立っておりますね。

歴史小説に興味がない方もこれは読めるんではないでしょうか。

今の時代こそ士道に目覚めるもいとをかし。

13:45 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
魍魎の匣
 


京極夏彦著作の「京極堂」シリーズ第2弾。

この作品で推理作家協会賞を受賞したそうで、一般的にはやはりミステリーの部類なんですねぇ。

連続するバラバラ死体、箱を祀る謎の宗教、箱形の巨大建造物、少女の失踪、箱に取り憑かれた小説家。

一見無関係なこれらの事件を一気に解決に押し進める力技ともいうべき筆力は、さすが京極先生。

相変わらずトリックというべきものはないと私は思っておりますが、おもしろいんですから黙るしかないですわね。笑
まさに力技。笑

前作からの主要キャラに引き続き、今作でも新たなキャラクターが個性豊かに暴れておりますが、人数が増えてもキャラ設定はきっちりしております。
およそ常識的な人間が出てこないので、所々ドタバタのギャグマンガのようでございます。笑

こういったテンポの妙も一度読み始めて止まらなくなる魅力なんでしょうね。
後半から一気に加速する展開に入ったら、ほんとに止めるタイミングが分からなくなります。

ちなみに、個人的にはさらにマニアックに突き進む京極堂の博識披露がたまらなく大好きでございます。笑

それにしてもこれを映画化しようなどと、愚かなことを考えたものですわ。
『姑獲鳥』を映画化するのだって愚かでしたのに。

両映画とも私的評価としては、いとわろし。
絶対無理。
13:30 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
創竜伝



田中芳樹の伝奇小説。現在13巻で未完。

そうそう、今さらでございますが、この随筆は「ゼータ・まくらのそうし」とお読みくださいね。

話を戻しまして、この小説は竜王の生まれ変わりである超人的な4兄弟が、世界中で暴れまくる痛快活劇ですわ。

本来の姿である竜に変身するところとか痛快。

前世にあたる中国の神話の世界ともリンクして、謎をはらんで話は進んでまいります。

軽妙な文体で、ふざけて書いてるとしか思えない部分もありますが、笑ってしまいますわね。

4兄弟が巻末で「座談会」と称して、その巻の話の反省会をするのがおもしろうございます。

権力に対する容赦ない毒舌から、「文部科学省発禁候補図書」とか作者自身どころか作中で登場人物にまで言わせているふざけっぷりでございます。

頭使って読む作品ではないです、間違いなく。

まー、とにかく作者の中国好きっぷりが随所に見られるのも特徴です。

とりあえず他の中国題材の歴史小説に手を出す暇があるなら早く完結させていただきたいですわね。それだけがいとをかしくないですわ。
12:01 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
陰陽師
陰陽師 夢枕 獏


枕獏の伝奇小説で、現在も続く人気シリーズ。

安倍晴明とその親友である源博雅のコンビが京で起こる怪事件を解決するストーリーでございます。

よくある呪術アクションのような、呪文唱えてピカーッてなってドーン!みたいな話とは一味違いますのよ。

鬼、人の念、神といった様々な事件の原因を調べ、ある時は呪術で、ある時は笛や和歌といった風流な方法で解決していく、まるで推理小説のようなストーリーでございます。

終始、短文にこだわった構成で、淫靡に、おどろおどろしく表現する書き方は絶品でございます。

登場人物はもちろん、鬼や神まで魅力的に描かれていて、これという敵役がいない分、事件そのものや人の滑稽さ、悲哀が際立って書かれております。

実におもしろいのでお勧めいたしますわ。

そうそう、主人公の晴明殿でございますがね、実物見たことございまして?
肖像画があるようですが。

あんな漫画やらドラマに出てくるような男前じゃございませんのよ。

陰陽師ブームの時にどこぞの大学で、陰陽道に関する講義を受けた女子学生が、「こんなの晴明様じゃない!」とか幻滅したという話を耳にしましたわ。

何を学びに行ったんでしょうかねえ。

もしそんな女を見かけましたら、

「おぬし、顔が呪われておるぞ!祓ってやろう!ええい!」

と言ってひっぱたいてみるのもいとをかし。
11:50 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
姑獲鳥(うぶめ)の夏
姑獲鳥の夏(講談社)


最初は書評でもしてみようかしらということで、タイトルの本をご紹介いたします。

京極夏彦著のミステリー。
いわゆる「京極堂シリーズ」の第1弾でございます。

このシリーズは毎回事件の現象を妖怪に見立てて、主人公が「憑き物落としをする」という名目で事件の真相を明らかにしていくという一風変わった形式ですの。

テーマも陰陽道やら禅やら悪魔やら他のミステリーとは一線を画す独特なものばかりです。

とてつもないトリックがあるとかいうのとは少々違いますわね。

私、個人的にはこのシリーズ、推理小説と思って読んではおりません。
「京極堂シリーズ」という1つのジャンルの小説として読んでおります。

この姑獲鳥の夏だけで最初から主要キャラが登場しまくりますが、全てのキャラが非常に個性的なので、誰が誰だか混乱することはまずありませんわ。

事件の真相は賛否両論。
読まれた方はどう思われるか、興味深いところでございますね。
私は推理小説として読んでいないので、肯定的な評価です。

とりあえず、一度読み始めると止め時が分からなくなります。
それぐらい引き込まれます。

あと、本自体の分厚さにドン引きして手を出さない方が多いのも事実でございますわね。

この「ドン引き」っていう言葉、気に入りましたわ。

電車通勤の友とするには最悪であるという点は満場一致でございます。

あらやだ、「京極堂シリーズ」の説明で終わってしまいましたわ。

そのようなこともまた、いとをかし。
11:18 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

08
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--