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孤高のメス
 孤高のメス


2010年、成島出監督、主演堤真一。

1989年当時、いまだ脳死肝移植に関する法整備が無い中、患者の命のためにあえて違法覚悟で移植手術に踏み込む医師とスタッフの姿を描いた本格医療作品でございます。

当時の閉鎖的な病院の悪習に正面から立ち向かい、ずば抜けた技術を一心に振るい、ただ命を救うこと以外何を気にかける必要があるのかと問いかける主人公の姿はまさに孤高。
その姿に医療の現実に絶望していた看護士や医師達が影響されていく様は爽快です。

手術シーンもリアルさを追求し、重厚で美しさすら感じる手術風景を再現しています。

共演も夏川結衣、余貴美子、生瀬勝久、成宮寛貴、柄本明といった実力派で構成し、派手さはなくともその安心感、各キャラクターの存在感は抜群です。

看護士役の夏川結衣の日記を回想する形で物語は進みますが、ナレーションの形で日記を読む淡々とした口調がストーリー内の演技とメリハリを効かせてますね。
ノンフィクションものを観ているようです。

この夏川結衣と、息子の肝臓を提供する母親役の余貴美子はほんとに感動的にいいです。
ところどころに軽妙なやりとりもあって、重くなりすぎない仕上がりです。

あえて不満を言えば、もっと登場人物の心理描写を深く切り込んでほしかったですね。
ちょっと淡々としすぎましたか。
臓器提供とかもっと複雑な感情の経緯があると思うんですが。

あと、対立する医師との構図なんですが、相手が陰口叩いてるだけの単なる卑怯者でしかなくて、最後までそのまんまですからね。
医師同士の信念に基づく対立とかなら好きなテイストなんですけどね。

邦画はこういうのを作るとほんとに見せてくれますよ。誠実な作品だと思います。
波動砲撃ってる場合じゃないんです。笑

2010年公開の映画の中でもいとをかしき逸品だと思います。
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