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塗仏の宴
 


京極夏彦著、京極堂シリーズ第6作。

シリーズ初の上下巻に分かれた最大の長編でございます。
上巻は「宴の支度」、下巻は「宴の始末」と銘打たれております。

このストーリーはシリーズの中でも最も説明しにくいですね。

伊豆山中、大量殺人により消滅した村。そこに伝わるという不老不死の妖怪「くんほう様」の伝説。
各主要キャラがそれぞれ別個に関わることになる「敵」達。
新興宗教団体、気功武術集団、風水団体、女占い師、超能力少年…
これらの各事件が例によって例のごとく一つに収束していくわけですが、その裏についにシリーズ通して関わるであろう京極堂にとって最大の「真の敵」の姿が見えます。

ある意味これまでのシリーズの集大成ともいうべき話で、これまで全ての事件とそれに関わった人物達が何らかの形で事件に関係するという緻密さでございます。

が。

これだけ話のスケールを広げながら、事件の真相自体はけっこう拍子抜けするぐらい単純で、というより事件を可能にする仕掛けが単純なんですわ。

途中経過があまりに衝撃的な展開なので、期待しすぎました。
いや、むしろ前作の「絡新婦の理」が作品としてすごすぎたんですね。
どうしても前作と比較しますから。

ということで大作のわりに私はあまりお気に入りではない作品です。
京極堂のウンチクがページ数に比例して膨大なので、このシリーズの醍醐味としてのウンチクに溺れるのを一番の目的にした方がいいかも。

ただ、「最大の敵」のお披露目という観点のみで見れば、この規模の長編はいとをかしでしょう。
00:41 | | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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コメント
宇宙犬様>
逆に言えば今後あのお方が関わることになれば下手に地味な事件にできないわけで、ある意味使いづらいですよね。笑

榎木津と京極堂はかなりいいコンビなんですよね。
でも普段から一緒に組ませたら無敵すぎるから作者としても絡ませたくないかもしれませんね。笑
2010/06/04 11:36 AM by 清酒納言
塗仏もかなり好きなんすけどねぇ、やっぱ鉄鼠と絡新婦が異常にレベルが高いから、そいつらの直後ってこともあって物足りなく感じちゃうんだろうなぁ。

でも、おそらく今後シリーズ通して最大の敵として描かれるであろうあのお方が登場するってことで、やっぱ重要ですよね(笑)

塗仏で一番好きなシーンは榎木津が京極堂を問い詰めるトコですね。京極堂と榎木津がお互いをリスペクトし合ってるのが分かる良いシーンですよね(笑)

さてさて、次から第二幕ですな(笑)
2010/06/03 8:45 PM by 宇宙犬
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