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男の作法
 


1984年、池波正太郎著。

鬼平犯科帳、剣客商売などで知られる時代小説の大御所、故池波先生の随筆でございます。

「天ぷらは親の敵にでも会ったようにかぶりついて食べなきゃ」

「本当の大阪人、東京人は決して他国の食いものの悪口というのは言わない」

「男のおしゃれは自分の気持ちを引き締めるためですよ」

等々、含蓄のある言葉の数々。
衣食住に留まらず、人付き合い、金払い、夫婦など生活の全般において、男としてまさに「粋」であることの指南書ですわ。

それらも決して「こうしろ」とは強要せず、「今の時代に合わないかもしれないが、参考になれば」ぐらいの軽い気持ちで「おすすめ」してくださる語り口がまた粋。

確かに現代ではもはやニーズに合わない部分(公衆電話の作法など)もありますが、まだまだ十分通用すること多数。

「男の作法」というタイトルながら、実は「人としての作法」であり、女性にも読んでいただきたいですね。

なぜそうした方が粋なのか、歴史的・文化的な理由から効率性の問題まで趣旨明快。
薄っぺらな通ではなく、真の文化人としての姿がそこにあります。

「粋」の真髄はすなわち「他者への気遣い」だと気付かされます。

現代人だからこそ必読のいとをかし一冊。

15:17 | | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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コメント
亮様>
全ての作品で通人ぶりが出てますね。
読んでいて気持ちよさすら感じる1冊でございますよ。

食通だけにとどまらない、生き方全てが「粋」です。
2010/05/17 2:14 PM by 清酒納言
おお、こんな本があるんですか!これは買わないといけませんね笑

鬼平や剣客のテレビ版もそういう『本当の意味での粋』とも言うべき池波センセの拘りが随所に光っていて、だからこそ並み居る時代劇にあって凄く突出した面白さがあるんですよね。

人情の機微に裏打ちされた人間ドラマだけでも十二分に面白い時代劇なんてそうそう無いですもん笑

その癖に殺陣がまた格好良いから尚更堪らないです。
2010/05/15 10:00 AM by 亮
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