Z・枕草子

もののあはれ
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - | - | - |
アンタッチャブル
 アンタッチャブル(通常版)[PHNA-102900][DVD]


1987年、ブライアン・デ・パルマ監督。出演ケビン・コスナー、ショーン・コネリー他。

禁酒法時代、密造酒で利益を得るギャングとアメリカ財務省捜査官のチームとの戦いを描く名作です。

チームを率いる財務省捜査官エリオット・ネス役にケビン・コスナー、彼を支える警官マローンにショーン・コネリー、対決するギャングのボス、アル・カポネにロバート・デ・ニーロとかなり豪華なキャスティングでございます。

実在の人物であるエリオット・ネスの自伝を元に作られていますが、アメリカらしく派手に脚色されており、銃弾はバンバン飛び交うわ、爆発するわ、まあ派手です。笑

それでもさすが映像の評価が高いデ・パルマ監督、禁酒法時代のアメリカの雰囲気は全く崩れておらず、一歩間違えば陳腐になりがちなアメリカ流アクションもぴったり作品にはまっておりますね。

デ・パルマはダメな作品が圧倒的に多いんですが、数少ない良作はほんとに名作と呼ぶにふさわしいくらいの出来なのです。
このアンタッチャブルもそんな数少ない「デ・パルマ、グッジョブ」の1つです。笑

駅での銃撃戦の中、ベビーカーが階段を落ちていくあの有名なシーンのカメラワークなどはゾクゾクいたします。
予算の関係でしょうがなくああいう風にしたらしいですが。笑

出演者も安心して物語にのめり込める実力者ばかりですね。
若きアンディ・ガルシアも出てます。
ケビン・コスナーだけでなくアンディ・ガルシアにとっても出世作でしたね。

しかしケビン・コスナーはどうしたんでしょう。
この作品以後、フィールド・オブ・ドリームス、ダンス・ウィズ・ウルブズ、ロビンフッドなどに出て栄光の時代を築いたのに5年ぐらいで終わりましたね。笑

やはりウォーターワールドがとどめを刺したのでしょうか。笑

デ・パルマもケビン・コスナーも「三振かホームラン」という昔の広島の助っ人外人みたいな作品ばかりですが、その2人が絡んで特大ホームランをかっとばした奇跡の一作ということで、いとをかし。笑
13:14 | | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
魍魎の匣(コミック版)
 魍魎の匣 (1): コミック&アニメ: 志水アキ


京極夏彦原作『魍魎の匣』の漫画家志水アキによるコミカライズでございます。

京極作品は堤真一主演での映画化、CLAMPによるアニメ化ともに私の評価としては大失敗でございまして、アニメでだめなら京極作品を視覚化するのはもはや無理と結論付けていたのございます。

なにしろキャラクターのイメージが合わないのは致命的なのです。
映画版のキャスティングが合ってないのは言うまでもなく、アニメにしてもCLAMPの絵は京極作品の雰囲気とまるで違うのです。

そんな絶望感の中、この漫画化作品はやってくださいました。
見事に京極作品の世界を、人物を目に見える形で描き出してくれました。
猟奇的なシーンも真っ正面からやってくれました。

原作に対する理解、敬意があふれております。
京極堂も関口も榎木津も木場も敦子もまさにこれなのです。
鳥口君もまさにこの顔で「うへえ」と言うのです。

京極堂のウンチクまで徹底的に再現です。

原作を読んでいない人には小説版よりとっつきやすく、しかも原作に忠実。
読んだ人もさらに視覚として楽しめる。

京極ファンとして想像以上の出来、バンザイ状態でおすすめできる傑作コミカライズでございます。

全5巻、新たな京極ワールドに飛び込むもいとをかし。
10:52 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
Placebo
 Placebo


1996年、Placebo(プラシーボ)1stアルバム。

お久しぶりでございます。
前回の投稿からいろいろありまして、まあ身も蓋もない言い方をすればさぼったのでございます。笑

さてPlacebo、ブリットポップ全盛期のイギリスにおいて時代の方向性に真っ向から反逆するかのようにデビューしたロックバンドでございます。

Vo、Gのブライアン・モルコを中心にB、Drの3人編成。
ブライアンが中性的な濃いめのメイクで一際目立っており、そのヴィジュアルからもグラムロックの傾向をうかがわせますが、中身は無駄な音を削ぎ落とした極めて攻撃的でソリッドなギターロックです。

95年のメジャー契約後すぐにBruise Pristine、Come Home、Nancy Boyといったシングルを立て続けにリリース。
わびさびの効いたメロディーは日本人の耳にも合いそうです。
しかしながら、詞の内容はドラッグ、セックス、売春など非常に下世話で赤裸々、それゆえにリアルにして刺激的。
音、詞、ヴィジュアルの全面で徹底的に当時のポップ傾向の時代に逆らっており、孤高のバンドとして独自の存在感を放っております。

その反逆精神はまさに見た目と異なりロックの原点の精神なのかもしれませんね。

孤高の反逆者、いとをかし。


Bruise Prisrine

Come Home

Nancy Boy

16:50 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
孤高のメス
 孤高のメス


2010年、成島出監督、主演堤真一。

1989年当時、いまだ脳死肝移植に関する法整備が無い中、患者の命のためにあえて違法覚悟で移植手術に踏み込む医師とスタッフの姿を描いた本格医療作品でございます。

当時の閉鎖的な病院の悪習に正面から立ち向かい、ずば抜けた技術を一心に振るい、ただ命を救うこと以外何を気にかける必要があるのかと問いかける主人公の姿はまさに孤高。
その姿に医療の現実に絶望していた看護士や医師達が影響されていく様は爽快です。

手術シーンもリアルさを追求し、重厚で美しさすら感じる手術風景を再現しています。

共演も夏川結衣、余貴美子、生瀬勝久、成宮寛貴、柄本明といった実力派で構成し、派手さはなくともその安心感、各キャラクターの存在感は抜群です。

看護士役の夏川結衣の日記を回想する形で物語は進みますが、ナレーションの形で日記を読む淡々とした口調がストーリー内の演技とメリハリを効かせてますね。
ノンフィクションものを観ているようです。

この夏川結衣と、息子の肝臓を提供する母親役の余貴美子はほんとに感動的にいいです。
ところどころに軽妙なやりとりもあって、重くなりすぎない仕上がりです。

あえて不満を言えば、もっと登場人物の心理描写を深く切り込んでほしかったですね。
ちょっと淡々としすぎましたか。
臓器提供とかもっと複雑な感情の経緯があると思うんですが。

あと、対立する医師との構図なんですが、相手が陰口叩いてるだけの単なる卑怯者でしかなくて、最後までそのまんまですからね。
医師同士の信念に基づく対立とかなら好きなテイストなんですけどね。

邦画はこういうのを作るとほんとに見せてくれますよ。誠実な作品だと思います。
波動砲撃ってる場合じゃないんです。笑

2010年公開の映画の中でもいとをかしき逸品だと思います。
09:36 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
東大落城
 

文春文庫、1996年、佐々淳行著。

学生運動最大の激戦である東大安田講堂事件の全容を、当時警察の現場指揮官であった著者が臨場感と迫力のある、それでいて軽妙な筆致で記したドキュメンタリーでございます。

この著者はあさま山荘事件の現場指揮官を務めた人でもあり、昭和の「警察戦国時代」と呼ばれる激動期を最前線で生きてきた方です。

この本は、学生運動参加者がよく書くような半端なイデオロギーを振りかざすことなく、「この事件にどのように対処し、いかに鎮圧したか」を徹底的な実務の見地からレポートしており、いわば戦史と呼べるのではないかと。

同時に当時の警察内部の丁々発止のやりとりや、現場の警察官達、東大の教授達という生身の人間も生き生きと描かれていて、淡々としがちなノンフィクションものに血肉を通わせております。

「投石に使われるから道路の敷石全部はがせ。」と命令した警視総監。
学生側に監禁されながら言論で学生達をやり込め、警察の救助の連絡に「ただいま学生を教育中」と返した文学部教授。
突入時、気を抜いてた学生に「こら!まじめにやれ!」とヤジを飛ばした機動隊員。

緊迫の作戦実行の風景にこうした個性あふれる人間をからめて描いておもしろくないわけがないのです。

警察側の視点とはいえ、時代の一つの転換点を十分客観的に見られる秀作だと思います。

昭和史、いとをかし。
10:06 | | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
Memories Of Blue
 Memories of Blue


1993年、氷室京介4thアルバム。

当時、一曲一曲の単体の完成度、そしてアップ、ミドルテンポのバランス含めたアルバム全体としての完成度の高さに度肝を抜かれた氷室京介を代表する名作。
しかし今現在聴き直すとずいぶんJ-POP寄りかなと思います。

それでもその完成度は何ら色褪せることはありません。

このアルバムは、当時まだBOOWYの影に苦しみ、何とかBOOWYの楽曲との差別化、異質化を追求しようと模索していた氷室が、全てを受け入れた上でBOOWY時代のシングルのリフなどもあえて取り入れて、そしてついにBOOWYと自分に気持ちの上でケリをつけた作品なんですね。

アルバムのオープニングトラックとしてANGELと並ぶ氷室の代表曲となった「KISS ME」、哀愁のあるサックスが引き立つアルバムタイトル曲「Memories Of Blue」などのアップテンポの曲にはさまれる形でシングル「Good Luck My Love」などミドルテンポの曲がいいバランスで入ってます。

ヒムロック特有のビートの疾走感はそのままに、メロディーはポップかつキャッチー。
それでいて大人が聴ける艶やかな楽曲群に仕上がっています。

唯一残念な点はシングル曲が全てアルバムバージョンになってることですね。
シングルバージョンの方が個人的にアレンジがいいんですが。

BOOWYの呪縛からの解放、転換点になった作品です。いとをかし。


KISS ME

Memories Of Blue

Good Luck My Love
22:44 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ハイファイ新書
 ハイファイ新書


2009年、相対性理論2ndミニアルバム。

ジャンル不明の不思議系バンドが相変わらず独特な世界を繰り広げております。
曲のタイトルにテレビ局を持ってくる人がどこにいるんでしょうか。ここにいました。笑

1stに比べるとスピード感のあるロックサウンドは影を潜めてミドルテンポが多くなってはいますが、中毒性は高まってると思います。
やくしまるえっちゃんのウィスパーボイスがかわいいです。

そのくせバックの演奏陣はギターを筆頭に相変わらず小難しいことをやっておりまして、ほんとうにどうかしちゃってる方々だなと。笑
お笑いサイト周辺でもこのバンドに対して重度の中毒にかかってる方がおられるようですが、私が知る限りみなさんどうかしちゃってる方達のようですね。笑

ラストナンバーのバーモント・キッスという曲で「世界征服やめた」と言ってるのですが、ぜひ世界征服してもらいたいのですけど。
世界征服て。笑

世界征服いとをかし。


テレ東

地獄先生

バーモント・キッス

18:32 | | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
a flood of circle
 Flood Of Circle


2007年、a flood of circle、インディーズ1stミニアルバム。

メンバー4人とも若干二十歳ほどの年齢ながら、非常に芯のある骨太な音を出す実力派ロックバンドでございます。

1曲目のブラックバードのイントロのギターから「お、これは。」と引き込まれ、すかさず力のあるボーカルで完全に「これはいただいたな。」と。何が?

70年代、ブルースロックを核にしたスタイル。
路地裏の掃き溜めを感じさせるような退廃的な詞とボーカルの声がマッチしていて、今の時代なりのキャッチーさも併せ持ったブルースロックを確立しています。

その魅力はまさにライブで発揮され、渋谷下北を中心にしたライブ活動で確実に評価を上げてきたようでございます。
一度行きたひ。

似たようなロックサウンドのバンドが乱立する昨今、よくブルースを選んだなという印象と、なんでこういうのをやるバンドがもっといないのかと。

そういう点ではこのままのスタイルでの将来性が楽しみなバンドですね。

70'sロックいとをかし。


ブラックバード

夜はけむり

象のブルース

21:50 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
SCHOOL FOOD IS GOOD FOOD
 School Food Is Good Food


school food punishment、2007年インディーズ1stミニアルバム。

ギターボーカルの内村友美を中心とする男女4人のバンドで、エレクトロポップ、デジタルロック、プログレと幅広いジャンルの曲作りをしており、一概にどのジャンルのバンドとは言い難いグループでございます。

私としては珍しく、なんの予備知識もなく、「ただなんとなく」入手したCDなんですが、こういったエレクトロ系の音に強くない私としては非常に興味深いアルバムでした。
というのも曲によってロック色が非常に強く出たり、洋楽っぽさが強く出たり、いい意味でまとまらないのです。

音の硬質感に対してボーカルが繊細ではかなげなのもギャップがあって好きです。
ギターに聞こえる音も実は打ちこみだったりするようです。
ちょっと意外性がありますね。

もう1つ特徴的なのが詞で、切り捨てるような詞と歌い方に荒涼とした世界観があるようでいて、よくよく詞を読んでみるとよくわからないんですね。笑

これは私なりの理解なんですが、おそらくこのバンドは「音」そのものを重視していて、歌詞の一語一語すら音符や音感の一部としての記号でしかないような気がします。
言葉に意味を求めてないんじゃないかと。

バンド名のschool food punishment自体単なる英単語の響きのみで決め、特に意味はないという点もまたバンドの姿勢を表してるんじゃないかと思います。

私が楽曲の要素として詞を重要視するので、こういう言葉の意味をとっぱらってそれでも聴いてしまう曲というのは珍しいんです。
インストはもちろん別として。

突発的に買ったわりには興味深いアルバムでした。
行き当たりばったりもいとをかし。


pool

遠く箱の中
20:33 | | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
板谷バカ三代
 


2003年、ゲッツ板谷著。

パチンコ必勝ガイドに連載を持っていたフリーライターのゲッツ板谷による自分の家族をネタにしたエッセイでございます。

祖母、父、次男と板谷家三代に渡って受け継がれる限度を超えたバカの系譜。
各人が常識を上回るバカの超人であるにもかかわらず、それが1つの家族に同時に3人も存在しているという、ある種の奇跡。

彼らが個人で、または集団で巻き起こす奇跡的バカ事件の数々。

実家に起きた火事の真相、親類の結婚式粉砕、近所の家との壮絶なバカバトル等々、想像を絶する事件を語り尽くす軽妙かつ絶妙の筆致に抱腹絶倒です。

日本でこの家族レベルの爆笑事件を起こせるのは、私はチー民ぐらいしか思いつきません。笑

徹底的に自分の親兄弟をバカ呼ばわりしながらも、読んでて全く不快ではないのは、根底に家族に対する筆者の愛情が感じられるからですね。

お笑いサイトでブログや日記を書かれてる方ならすでに読まれてる方も多いのではないでしょうか。
まだ読んでない方は、その語り口はお笑いサイト的に参考にする点も多いと思いますよ。笑

あと今現在、何かに悩んでる方も読んでみればいいと思います。
読んで笑えれば、自分の悩みもしょせんその程度と思って間違いないでしょう。笑

血統書つきのバカいとをかし。
12:03 | | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |

04
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--